Netflixで独占配信が始まった韓国ドラマ『プロボノ:アナタの正義救います!』は、失墜した元判事が大手法律事務所の “プロボノ(公益)チーム” で再起し、これまで見えていなかった市民の暮らしに触れながら「正義の形」を組み替えていく法廷ヒューマンドラマです。
「実話ベースなの?」「何を描きたい作品?」と気になって検索する人も多いと思います。
結論から言うと、公式紹介に“実話”の明記はなく、フィクションとして楽しんだほうが良いでしょう。
ただし、社会問題を正面から扱う設計なので、テーマを押さえるほど刺さり方が変わると思いました。
この記事を読めばわかること
- 『Pro Bono』が実話ベースかどうかの整理と根拠。
- タイトル「プロボノ」が作品テーマに直結する理由。
- ドラマが触れる社会問題と、見え方のポイント。
- 主人公の変化が示すメッセージの読み解き。
- 考察が楽しくなる注目点と見どころ。
Pro Bonoは実話ベース?原作・モデルを整理
公式情報で「実話」と明記されている?
Netflixの作品紹介は「元判事がプロボノチームで再起し、市民と出会い希望と使命を見いだす」という筋立てを示していますが、実在事件や実話ベースを示す記載は確認できません。
tvNの公式紹介も「売上ゼロの公益チームに閉じ込められた元判事の法廷ヒューマンドラマ」と説明しており、実話ドラマとしての断定はしていません。
そのため、現時点では「実話」と言い切れず、あくまでフィクションとして受け取るのが確実です。
リアルに見える理由は“作り手の背景”にある
本作の制作クレジットには、脚本(クリエイター)としてムン・ユソクの名が掲載されています。
ムン・ユソクは元判事という経歴を持つ作家として紹介されることが多く、法廷の言葉や判断の揺れが「作り物っぽく見えにくい」要因になります。
つまり、実話だからリアルなのではなく、現実の論点を“ドラマとして成立する形”に翻訳しているからリアルに感じやすい、という構造です。
作品テーマは何?「プロボノ」が物語の中心
プロボノの意味と、ドラマが置いた舞台
tvN公式の企画意図では、プロボノはラテン語「pro bono publico(公共のために)」に由来する言葉であることが説明されています。
物語の舞台が “大手ローファームの片隅、売上ゼロの公益チーム” に固定されているのも重要で、ここにいる限り、主人公は「勝てば評価される仕事」より「誰かを支える仕事」に向き合わされるようになります。
見方を変えると、タイトルの時点で作品が描きたい正義は“栄光”ではなく“公共善”だと宣言しているようにも感じられます。
「勝つ正義」から「支える正義」へ軸が移る
主人公は輝かしいキャリアと人望を一夜で失い、プロボノチームで再起を図ります。
法廷は勝敗がはっきりする場所ですが、社会問題は「勝っても救われない」「勝てなくても意味が残る」ことがあります。
このズレに主人公が気づくほど、ドラマは“正義の再定義”へ向かい、見ている側も「正しいって何だろう」とやさしく問われます。
社会問題の関連を考察
公益訴訟は「声が届かない場所」を可視化する
Netflixの紹介でも、本作は市民の暮らしと出会うことで主人公が希望と使命を見いだす物語として説明されています。
ここで描かれるのは、ニュースになりにくい“生活の困りごと”です。規模は小さく見えても、当事者にとっては人生が傾くほど切実で、法や制度の隙間に取り残されがちです。
プロボノという仕組みは、その隙間に手を伸ばす発想であり、ドラマは毎話その「届かなさ」を丁寧にほどいていきます。
動物権・環境など“公共善”の幅を広げていく
tvN公式ページは本作を「ヒューマンドラマ」と位置づけています。
そして企画意図では、プロボノの考え方そのものを説明し、公益の視点が物語の根にあることを示しています。
社会問題というと貧困や労働が思い浮かびますが、本作は“公共”をより広く捉えやすい作りです。人だけではなく、弱い立場に置かれやすい存在へ視線を向ける回があると、正義の輪郭はさらに更新されます。
見どころと考察ポイント
主人公カン・ダウィットの転落は「罰」ではなく装置
tvNは主人公を「出世に取りつかれた俗物判事」と紹介し、売上ゼロの公益チームに閉じ込められる設定を明示しています。
この転落は、単なる因果応報というより「視点を入れ替えるための装置」です。上から裁いていた人が、当事者の側に立たされることで、言葉の重さや “正しさの暴力性” に気づいていきます。
考察のコツは、主人公が勝ちに執着する場面で「誰の勝ちを見ているのか」を意識することです。勝利が本人の名誉なのか、依頼人の明日なのかで、台詞の意味が変わって見えてきます。
ローファーム内の対立が「社会の縮図」になる
本作は巨大ローファームを舞台にしながら、片隅の公益チームを主役に置きます。
ここには必ず緊張が生まれます。稼ぐ部門と稼がない部門、守る案件と切り捨てられる案件、その境界が組織の論理として迫ってくるからです。
その対立が強いほど、「正義は正しいだけでは続かない」という現実も見えてきます。
だからこそ、チームの掛け合いや協力が小さな希望として効き、重い題材でも快適に見続けられるように工夫されていると思います。
まとめ
『プロボノ:アナタの正義救います!』は、NetflixとtvNの公式情報からは“実話ベース”と断定できず、フィクションとして楽しむのが確実です。
ただし、プロボノ=公共善という題材そのものが社会問題と直結しており、法廷を通して「声が届かない現実」と向き合う設計が本作の強みです。
“勝つ正義”より“支える正義”へ視点が移る瞬間を意識して見ると、主人公の成長や案件の余韻が一段深く残ります。
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